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反応前後で酵素が変化しない触媒として働く,酵素の反応について,理解が難しい生徒がいる。まず,基質,酵素,反応生成物などの関係,酵素量と反応速度の関係など見えない世界をモデル化し,理解を促したい。
モデルは次のように決めて説明する。
六角ボルトのネジとナットのセット:基質
左右の手:酵素
左右の指3本ずつ:活性部位
左右の手で六角ボルトとナットを持つと:酵素基質複合体
ナットを回して離すこと:酵素反応
ばらばらになった六角ボルトとナット:反応生成物
酵素の量が2倍になれば,反応速度が2倍になるが,最終的な反応生成物の量は変わらないことを二人でボルトとナットをバラバラにする作業を見せれば,この関係性に気づく。また,似通ったボルトを一緒に入れた場合,反応速度は減少すること。