5月18日(金)9:30~教育センター生物教室にて高等学校理科研修講座(生物)第1日目が行われました。
午前の部は、岡山白陵高校 竹内 和広先生を講師に迎え、教材としてのブタを題材にした実習を行いました。はじめに、ブタ(頭部、臓器など)の入手ができる屠殺場について、知っておいてほしいことの説明がありました。この実習を通して、現在でも食肉処理業務に対する差別があることを、ぜひ生徒に伝えてほしいそうです。(詳しくは東京中央卸売市場 「偏見・差別について」を参照してください。)この実習を通して人権教育にも役立てることができるのではないでしょうか。
実習は
①ブタの頭骨から脳を取り出し、監察。
②腎臓の構造観察と糸球体の観察
➂眼球の構造観察と水晶体のしくみの観察
※④渦巻き管の取り出し、観察
を行いました。※④は、本日の実習には含まれていませんでしたが、取り組まれた先生がいらっしゃいました。
特に①の実習は、ブタの頭骨を専用のノミとハンマーで割っていく作業があり、かなり力がいる作業でしたが、脳を守っている頭骨の厚みを感じたり、頭骨から脳が見えたときにわくわくしたり、とても貴重な体験であったと感じました。
午後は、生物分科会実習書作成委員会が中心となって作成している実習書、「生物の実習」に掲載されている実習に取り組み、内容について協議しました。毎年実習内容が見直され、発行されているこの「生物の実習」は、来年度の日生協岡山大会に参加された方々に活用していただけるよう、企画を検討中です。
その他、多くの先生方が日々実践されている内容など意見交換し、本日の充実した研修は終了しました。
広報副委員長 望月